肥満症の治療薬として、厚生労働省が認可した薬「サノレックス」は、脳の「視床下部」という部分に直接作用し、食欲を抑える効果が期待できる薬です。
しかし、口コミを調べていくと「サノレックスはやばい」「副作用がある」といった不安な声も見つかりました。
実はサノレックスは、飲むだけで痩せる薬ではなく、生活習慣を改善するという狙いのある薬なんです。
今回は、サノレックスの実際の口コミを元に効果や副作用について解説していきます。
▼この記事でわかること
サノレックスを処方してもらう方法や通販・個人輸入についても解説していますので、最後までご覧になってみてください。
サノレックスはやばい？効果の口コミまとめ
サノレックスは、食欲を抑えたり、代謝を促進する効果が期待できる肥満治療薬です。
実際にサノレックスを処方された人について調べていくと、痩せた人・効果が少なかった人・リバウンドした人等、良い口コミと悪い口コミの両方の声が見つかりました。
多く聞かれた口コミには次のようなものがありました。
サノレックスは、「飲むだけで痩せる薬」ではありません。
食事療法や運動療法を組み合わせることで、生活習慣を見直すきっかけとなり、今までドカ食いを止められず、減量に失敗してきた人が食欲を抑えられたといった点で「やばい」といった口コミが広がっているようです。
食欲抑制や基礎代謝の上昇といった効果と相まって減量に成功した人もいれば、食生活を改善できずにリバウンドしてしまったという人もいます。
また、覚醒といった副作用に悩まされる方も中にはいました。
実際にサノレックスを内服したことのある人の口コミを元に詳しく紹介していきます。
サノレックスの良い口コミ
サノレックスの良い口コミを調べていくと、以下のような内容が多く見つかりました。
サノレックスを服用し、実際に「痩せた」という口コミは多く見つかりました。
医師の指示の元、正しい飲み方や治療を行うことで、効果が期待できる薬のようです。
①激やせするって本当？
サノレックスを実際に飲んだ方の口コミを調べていくと、減量の程度にばらつきはありますが、「痩せた」という声が多く見つかりました。
今日からサノレックス（食欲抑制剤）始めた。前回サノレックス＋運動で7kg痩せたけど、栄養不足で体調崩したから気をつけながら痩せたい。 引用元：Twitterー@lvIqvaNHiZXegZ0
肥満外来的なの私も行ったことあるけど、今思うと怪しい雰囲気の所だったなぁ。ただ、サノレックスめっちゃ効いた。しかし飲まなくなったら元通り。パーソナルトレーニングも同時期に行ってたから何が効いて痩せたのかは不明。3ヶ月で16キロ痩せたかな(リバウンドしたけどね) 引用元：Twitterー@miyu09763870
1ヶ月で3～4㎏減量した方もいれば、3か月かけて10㎏以上落とした方もいます。
激やせしたという人もいましたが、多くの方は、サノレックスだけではなく、運動療法・食事療法を組み合わせた結果、減量に成功していました。
②代謝が上がるの？
サノレックスは、ノルアドレナリン※様の作用があるため、血圧や心拍数の上昇をもたらします。
基礎代謝が上がるため、体温があがる・ほてる・汗をかきやすくなるといった体の変化を感じる方もいます。
15:30 サノレックス服用。服用して1時間ぐらいで効果が出てくる。犬の散歩したりスクワットするだけで汗ばんでくるので代謝が上がってるんだと思う。 引用元：Twitterー@moco19022244
サノレックス食欲消えるし痩せるけど本当に痒いし代謝上がってるのか熱い。ブロンODした時みたいにかゆいし喉乾くし眠気が飛ぶし体が変な感じする。 引用元：Twitterー@opomoc_
また、体温上昇に伴い、皮膚や頭皮の痒みといった不快感を訴える方もいました。
※参考文献：ノルアドレナリン【ナース専科】
③食欲を抑えられるの？
サノレックスには、「マジンドール」※という有効成分からできており、飲むことで食欲を抑えられる効果が期待できます。
口コミを調べていくと、飲んで1～2時間で「食欲が湧かなくなった」といった方も見つかりました。
甘いものを食べるのを止めるために「サノレックス」を服用はじめました。昼前に飲んでお昼は控えめにしていますが、その後の間食したいという気持ちがなくなり夜も抑えられています。 引用元：Yahoo!知恵袋ー146cm 65kgにまで太ってしまい、ダイエットを始めました。
食欲が暴走しがちの私、メディカルに頼ることに。サノレックス、食欲を抑えるお薬です。お昼12時に服用すると、夜９時頃まで空腹を感じません。しばらく体重の変化をみるつもり。 引用元：Twitterー@Pieponta
脳の満腹中枢に働きかけて、食欲を抑えてくれる薬です。間食やドカ食いをしてしまう方は医師に相談してみると良いでしょう。
※参考文献：食欲抑制剤 マジンドール錠 – 日本医薬情報センター
サノレックスの悪い口コミ
良い口コミについて知ることができましたが、中にはサノレックスの副作用に悩まされている方もいます。
ここでは、サノレックスの悪い口コミについて検証していきたいと思います。
どの薬剤にも言えることですが、人によって効果や副作用の程度は異なります。
また、薬は飲み続けることで耐性ができ、効かなくなることももちろん存在します。
サノレックスは、肥満治療のサポート的な役割をすると考え、食生活や運動習慣の改善をする必要があるということを忘れてはいけません。
①サノレックスは覚醒するって本当？
サノレックスを飲むことで、「夜眠れない」「覚醒する」といった声も見つかりました。
昨日からサノレックス半年ぶりに始めたら副作用の覚醒で思ったように眠れなかった…。 引用元：Twitterー@sacracham
サノレックスは、覚せい剤の一種である「アンフェタミン」※1という物質と似た性質を持っているため、精神依存や興奮・覚醒作用を引き起こすといった報告があります。※2、3
覚せい剤と聞いて驚かれる方も多くいるかもしれませんが、実際には、喘息や睡眠障害といった病に、覚せい剤と似た構造をもつ薬を治療として使用することもしばしばあります。
もちろん、使用する時には医師の指示しっかりと守って服用することが重要です。
参考文献：※1）アンフェタミン – 26. その他の話題 – MSDマニュアル家庭版、※2）食欲抑制剤 マジンドール錠 – 日本医薬情報センター、※3）平成3年 警察白書
②サノレックスは効かない・効果ない？
サノレックスについて調べていくと、効果がなかったといった声も見つかりました。
サノレックス全く効かなくなった。ダイエット補助薬が無くなって普通に不安。 引用元：Twitterー@riri16578920
しかし、多くの場合は、薬剤耐性ができてしまって体重の減少率が悪くなった・中断した途端にリバウンドしてしまったという内容でした。
サノレックスは、飲めば飲むほどに痩せる万能薬ではなく、食事療法や運動療法を組み合わせることで、健康的な日常を取り戻す手助けをする薬です。
薬の効能を過信せず、「健康的な体を手に入れる」という意思をしっかりと持ち、主体的に治療に取り組むことが大切です。
いくら脳に直接働きかけて言っても、生活習慣として組み込まれてしまった「ながら食い」は強い意思がないと止められません。
③リバウンドしやすいの？
サノレックスとリバウンドの関係について調べていくと、悲しいことに多くの方がリバウンドを経験していました。
1月下旬に、153cm62.5㎏でサノレックスを開始する。二回目の休薬前に54.9㎏まで減ったが、休薬中にリバウンド。1ヶ月半ほどで57.5まで増えた。数日前にサノレックス再開し、今朝、56.5㎏。何となく食欲も減り満腹感はすぐに来る。 引用元：Twitterー@maru3MaruMARuO
前述もしましたが、サノレックスは飲むだけで痩せる薬ではないため、痩せた体重を維持するためには、生活習慣の改善が必須となってきます。
治療を続けていくうちに、食生活についての意識を根本から覆し、薬の力が無くとも痩せられることが目標です。
これは単純に変な食べ癖を修正させるだけの短期間の薬であり、これで痩せようと思ってはいけません。そしてこの薬をやめた後もその癖が直ってなかった場合、結局は元通り、いやそれ以上のリバウンドが待っている事も覚悟しなければなりません。 引用元：Yahoo!知恵袋ーサノレックスについて質問します
サノレックスが処方される方は、一般的な食事療法や運動療法が効かなかったという場合が多いので、痩せて健康的な生活を送るとなると、長期的な努力も必要だということになります。
サノレックスとは
サノレックスとは、国で唯一厚生労働省が認めた高度肥満症のための治療薬です。※1
「マジンドール」という有効成分の作用により、食欲を抑え、食生活の改善を目指すことを目的に使用されます。
また、ノルアドレナリン・セロトニン・ドパミンといったストレスに密接な関係を持つ物質に働きかけることで、摂取エネルギーの抑制や消費エネルギー促進といった効果も期待できます。
サノレックスを服用すると、代謝が良くなるのは、消費エネルギー促進作用がもたらした結果ということです。
サノレックスは、向精神薬に分類されており、取り扱いを慎重に行わなければならない薬です。※2
向精神薬と聞くと、依存症や耐性ができることが懸念されますが、サノレックスの場合は、人に対しての依存症について注意は必要であるものの、明らかな報告はないようです。
Q：サノレックス Ⓡ錠で依存性の報告はありますか？
A：開発時及び市販後調査において明らかに問題となる依存性は認められていません。ただし、サノレックス Ⓡ錠はアンフェタミンやその誘導体とは化学構造や作用機序の一部に差異があるもののアンフェタミン類似の薬理学的特性を有するので、依存性や乱用に対して十分な注意を払う必要があります。
また、飲み続けることで耐性が現れ、「薬の効きが悪くなった」といったことになるため、継続して使用する期間は最大3か月と決まっています。※3
また、1ヶ月効果がなかった場合は薬を中断する場合もあります。医師の指示のもと服薬することが大切です。
参考文献：※1）食欲抑制剤 マジンドール錠 – 日本医薬情報センター、※2）病院・診療所における向精神薬取扱いの手引 – 厚生労働省、※3）医薬品インタビューフォーム – 医薬情報QLifePro
サノレックスはどれくらい痩せるの？
サノレックスはどれくらい痩せるのか、効果のほどが気になるところだと思います。
国内でサノレックスの服用で痩せた方の症例では、平均として2か月前後で3～4㎏の減量に成功している方が多いようです。
わが国の多施設でのマジンドールの治験は1980年6月より1981年10月 まで全国40施設の参加のもと、376症例の肥満症患者ついて行われ、平均投与量2.2mgにて12週で平均4.3kgの減量が得られ、その全般有用度は「有用」以上51.3%が示された。
参考文献：4. 食欲抑制薬 – J-Stage
また、個体差も大きいため、1ヶ月で5㎏以上減量している人もいれば、思うように結果が伴わない方もいます。
サノレックスの効果まとめ
食欲抑制効果のあるサノレックスですが、服用してからの効果発現時間や近い未来の効果など気になるところですよね。
サノレックスは飲んで約2時間で薬の血中濃度がピークを迎える薬です。
早い人ですと、30分程で「食欲がなくなった」といった効果を実感するほか、運動療法等との組み合わせに成功した場合、1ヶ月で5㎏以上の減量に成功した人もいます。
サノレックスの効果はいつから出る？
サノレックスを飲み始めてから体に効果が出現するまで、どのくらいの時間がかかるのかを以下にまとめました。
作用持続時間：8～15時間
最高血中濃度（薬のピーク）：2時間後
血中半減期（効果の下がりはじめ）：9時間後
参考文献：医薬品インタビューフォーム – 医薬情報QLifePro
早い人ですと、飲み始めて30分もすれば食欲抑制効果を実感することができるようです。
また、サノレックスは昼食前に飲むよう処方されることが多いため、夜眠るまでは食欲を抑えることができる計算になります。
昼過ぎや寝る前の間食を無くせるだけでも、ダイエットに効果がありそうですよね。
サノレックスを飲んで1ヶ月後の効果は？
サノレックスを飲んだ方の口コミを見ていくと、1ヶ月で約3～5㎏の減量に成功している方が多かったです。
一般的に健康的に痩せる目安としては、1ヶ月で減量する体重は全体の5％以内が良いと言われています。
もともとの体重にもよりますが、1ヶ月で5㎏以上の減量をしてしまうと、体に不調が出てきたり、リバウンドの可能性も高くなります。
急激な減量ではなく、無理なく続けられるダイエットや生活習慣を確立していくのが成功の秘訣です。
サノレックスの値段は？
サノレックスは、クリニックや保険適応の有無により値段が多少異なります。
▼サノレックスの値段（1錠あたり）
保険適応の場合：150円～240円
保険適応外の場合：500円～800円
※このほかに、血液検査や診察料といったものが別途かかる場合もあります。
保険適応となる場合は、高度肥満（BMI35以上）と診断を受けた方が対象です。
サノレックスが欲しい！処方してくれる病院や個人輸入はOK？
サノレックスを取り扱っている医療機関は、内科やダイエット外来・美容外科といった診療科が入っている病院です。
はじめてかかる際は、問診や検査もある場合があるため、取り扱いの有無と同時に、事前問い合わせすると良いでしょう。
また、インターネット上では、サノレックスの譲渡や通販・個人輸入だと安いといった噂もありますが、サノレックスは向精神薬に該当するため、法律で個人輸入や医療機関以外での購入は禁止されています。※
偽物である場合もあるため、医療機関以外では購入を控えたほうが良さそうです。
※参考文献：医薬品等の個人輸入について ｜厚生労働省
サノレックスの副作用は？
サノレックスを服用した約8000例のうち21.4％の患者に副作用の発現があったという報告があります。
特に多い副作用については、以下の表にまとめました。
- 喉が渇く
- 便秘
- 吐き気や嘔吐
- 睡眠障害
- 胃のむかつき
- 皮膚のかゆみ
また、重大な副作用としては、依存性や肺高血圧症があるため、医師の指示・観察のもと服薬方法を守って飲んでいくことが重要です。
サノレックスに関する【Q&A】
サノレックスの効果や実際に買う方法・副作用といった基本的な情報について知ることができたと思いますが、もっと効果が上がる飲み方について知りたい方もいると思います。
サノレックス同様、ダイエット効果が期待できるリベルサスですが、併用には注意が必要です。
また、サノレックスは昼食前に飲むことで、お昼ご飯のドカ食いを抑えることができます。
リベルサスとサノレックスは併用可能？
リベルサスとは、2型糖尿病患者に使用される薬であり、血糖値を下げる・食欲を抑制する・内臓脂肪燃焼をサポートするといった効果が期待できます。※1
リベルサスも、サノレックス同様ダイエット効果が期待できるため、「併用することで更なる減量ができるかも」と思う方もいると思います。
しかし、サノレックスとの併用により、どのような効果が期待できるのか・または副作用が生じるのかについて確実な研究報告は無いため、併用することが安全だとは言い切れません。
サノレックスは、向精神薬ということもあり、服薬には十分注意が必要な薬でもあるため、飲み合わせについては、慎重に決定しなくてはなりません。
リベルサスとサノレックスは、併用禁忌ではないものの、併用には十分注意が必要です。※2
どの薬でも併用する際は、自己決定せずに、担当医師に確認してから飲むようにしましょう。
参考文献：※1）リベルサス錠 添付文書 – PMDA、※2）サノレックス錠0.5mgとの飲み合わせ情報［併用禁忌（禁止）・注意の薬］（3件）【QLifeお薬検索】
サノレックスの効果的な飲み方は？
サノレックスは、1日1回昼食前に1錠が一般的な飲み方です。
飲むと最大15時間効果が持続するため、昼食前に飲むことで、夜寝る前までその効果を得ることができるのです。
治療内容によって飲む量は異なりますが、1日で飲むことのできる最大量は、3錠までとなっており、2～3回に分けて飲むことを推奨されています。
サノレックスは、痩身効果のある薬ではなく、食欲抑制が主な目的であるため、効果的にするためには、薬の内服だけでなく、食事・運動療法を併用して行うと良いです。
サノレックスを食前に飲む理由は？
サノレックスは、飲んでから約30～60分で食欲抑制効果が発現しはじめると言われています。
そのため、食事をする少し前に飲むと、食べ過ぎ防止となるため、ダイエット効果が期待できるのです。
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