自己処理後に肌の下に埋まっている毛を「埋没毛」といい、埋没毛の原因は間違った自己処理方法が原因です。
埋没毛に悩んでいる人は、自己処理方法を見直すことで予防ができます。
今回は埋没毛の原因や治し方、対策方法について紹介します。
Contents
埋没毛ができる原因は?
埋没毛とは、毛穴に埋まったまま成長してしまった毛のことで、主に間違った自己処理方法が原因です。
それによって肌のターンオーバーのサイクルも乱れ、角質層が徐々に分厚くなっていきます。
角質が分厚くなると毛穴がふさがった状態になるため、毛が表面に出てこれず皮膚の下で成長し埋没毛になるので注意しましょう。
- 間違った自己処理方法で毛穴を傷つけた
- 自己処理のしすぎで肌が乾燥
埋没毛の原因となる自己処理方法を、一つずつ解説していきます。
間違った自己処理で毛穴を傷つけ埋没毛に
カミソリや毛抜き(orブラジリアンワックス)で行う自己処理は、埋没毛の原因となるので注意が必要です。
もしも自己処理の方法に心当たりがある方は、原因をきちんと理解し、対策をしていきましょう。
まずはカミソリ、毛抜きやブラジリアンワックスそれぞれの、埋没毛になる原因を詳しく解説します。
カミソリによる埋没毛の原因
カミソリでの自己処理方法は肌が乾燥しやすく、傷つけやすいので埋没毛になるリスクが上がります。
- 深剃り→毛と一緒に皮膚も剃ってしまう
- 逆剃り→毛穴が開きやすくなってしまう
- 空剃り(素肌に直で剃毛)→皮膚と毛穴が傷ついてしまう
傷ついた肌はケガをしたと勘違いして、角質を厚くし肌を保護しようとします。
まさに擦りむいたときにできるカサブタと同じ状態です。
毛穴がふさがり毛が皮膚の外に出られなくなることで、埋没毛になります。
毛抜き・ワックスによる埋没毛の原因
ムダ毛を毛根から抜いて処理をする毛抜きやブラジリアンワックスも、埋没毛ができる原因の一つです。
毛抜きやワックスは根元から毛を抜くため、毛穴に大きな負担を与えます。
カミソリでの逆剃り・深剃りと同様にカサブタや角質化を起こしてしまい、毛嚢炎の原因につながります。
また毛穴に雑菌が入ってしまうと埋没毛だけでなく、毛嚢炎など別の肌トラブルも起きやすくなるので注意が必要です。
自己処理のペースが早く肌が乾燥する
埋没毛は肌の乾燥も原因の一つです。
1日~2日に1回くらいの頻度で自己処理していると、皮膚はどんどん乾燥します。
乾燥すると肌が傷付きやすく肌ダメージも大きくなるため、肌のターンオーバーも乱れ角質が固くなり、毛が外に出られず埋没毛になります。
肌の乾燥を防ぐには3~4日に1回など、なるべく自己処理の頻度を控えることが大切です。
埋没毛の治し方!出来てしまった埋もれ毛も解決
埋没毛ができてしまったからといって諦める必要はありません。
時間はかかりますが、自宅でも保湿や角質ケアを行うことで埋もれ毛は対処できます。
ただ完全に埋没してしまうと自分で出すのは困難です。
少しでもはやく改善したい場合は美容外科など外科的処置ができるクリニックに相談してくださいね。
スクラブやピーリングで角質オフ
皮膚の深い部分にできてしまった埋没毛は、スクラブやピーリングで角質除去するのが効果的です。
- スクラブ:粒子が肌表面の角質をけずる
- ピーリング:酸が肌表面の角質を溶かす
どちらも埋没毛に覆いかぶさる古い角質を取り除いてくれます。
特にピーリングは毛穴に溜まった汚れを溶かす効果もあり、埋没毛で全体的に黒ずんだ肌へも効果を発揮します。
スクラブもピーリングも1~2週に1回くらいのペースで使用し、スクラブのしすぎで乾燥肌や敏感肌、色素沈着にならないよう注意しましょう。
肌の保湿を徹底する
「皮膚のすぐ下に埋没毛が見えるのに、なかなか出てこない」という場合は、徹底的に保湿をするのが最優先です。
入浴後にセラミドやコラーゲンといった保湿成分が含まれた化粧水や保湿クリームを塗りましょう。
そうすることで肌の再生機能(ターンオーバー)が整えられ、埋没毛が皮膚から出やすくなります。
出てない埋没毛をほじくるのはNGです。
「もう少しで出てきそうだから」と毛穴をほじくり、無理やり出そうとするのはやめましょう。
保湿後はいじらずに、自然と埋没毛が顔を出すのを待つことが重要です。
蒸しタオルで温め自力で抜く
埋没毛を抜く場合、抜いていいのは毛先が外に出ている毛のみです。
皮膚の外に出ていない毛を無理に引っ張り出して抜こうとしてはいけません。
これまで紹介した方法がどれも効果が現れなかったという場合の最終手段だと思ってください。
具体的な手順は以下の通りです。
- 消毒した毛抜きやピンセットを用意する
- 埋没毛の部分を蒸しタオルで2~3分温める
- 皮膚から飛び出ている毛だけを慎重に抜く
- しっかりと保湿をし、クールダウンする
ポイントは蒸しタオルでしっかりと毛穴を開くことです。
40~50度くらいのお湯につけて軽く絞り、「少しだけ熱い」くらいの温度がベターです。
くれぐれも皮膚に埋もれた状態の埋没毛を、無理やり引っ張り出す行為だけは行わないようにしましょう。
サロン・クリニックで脱毛する
どんなにケアをしても繰り返す埋没毛には脱毛サロン・クリニックでの脱毛が最も効果的です。
脱毛の光は毛根に作用するため、皮膚の中に埋まった埋没毛にも効果があります。
埋没毛が改善するまでの回数・期間
- 脱毛サロン
⇒腕・足:6~9回/14ヶ月~
⇒脇・Vライン:11~13回/22ヶ月~ - 医療脱毛クリニック
⇒腕・足:3~5回/8ヶ月~
⇒脇・Vライン:5~6回/10ヶ月~
毛がしっかりと生えそろっている脇やVラインはある程度回数を重ねる必要があります。
埋没毛が改善するまでの回数・期間
- 脱毛サロンなら8~10回
- 医療脱毛なら5~6回
スタッフさんが肌状態を確認しながらの施術なので、どの方法よりも安心・安全に改善できますよ。
炎症を起こした埋没毛は皮膚科で治療
基本的に自力で治せる埋没毛ですが、毛穴周りが炎症を起こした場合は治療が必要です。
無理に自分で対処をすると、悪化して毛嚢炎を引き起こします。※
※毛嚢炎:毛穴に雑菌が入り込み膿んでしまう炎症
さらに毛嚢炎が長引くと色素沈着や黒ずみになってしまう可能性もあります。
炎症を起こしている場合は保険が適用されますが、炎症を起こしていない場合は自費での診療になるので、気を付けてくださいね。
埋没毛を繰り返さないための予防・対策法3つ
普段の自己処理や乾燥によって、埋没毛になる可能性が高くなってしまいます。
次に埋没毛を繰り返さないための重要なポイントを紹介します。
予防や対策を行っても継続しなくては効果はなかなか現れません。
埋没毛にならないためにも以下の内容を参考に、予防と対策をしてみてください。
自己処理のやり方を見直し
埋没毛が繰り返しできてしまう人の多くは、間違った自己処理をしている可能性があります。
- バスタイムで自己処理しない
- カミソリではなく電動シェーバーで自己処理する
バスタイム中の水分を含んだ肌は柔らかくなっているため、カミソリなどの刃が深くまで届きやすい状態です。
いつもお風呂で自己処理していた方は、これを機にストップしてみましょう。
電動シェーバーは刃が軽く肌に当たった状態で剃れるので、毛穴をそこまで傷つけません。
カミソリは自分の力加減でいくらでも強く剃れてしまうので、徹底して埋没毛の対策するなら電動シェーバーを使いましょう。
どうしてもカミソリを使用したい場合は、手順が大切です。
- 蒸しタオルなどで肌・毛を温める
- シェービングクリームやジェルをつける
- 毛並みに沿って剃る
- しっかりと拭き取る・洗い流す
- 保湿をする
通常の毛は硬くなっているため、温めて柔らかくした状態が理想です。
ジェルやクリームで肌をカバーしましょう。
自己処理後の保湿はしっかり行う
自己処理後のデリケートな肌に水分と油分を補給してあげることで、より埋没毛の発生を防げます。
上の方でも記述しましたが、肌が乾燥していると肌がダメージを受けやすい状態になっています。
ダメージを受けた肌は、埋没毛になるリスクを上げるため保湿をしっかり行うことは大切です。
生活習慣の見直し
埋没毛を予防するために、生活習慣を整えて肌のターンオーバーを促進させることも大切です。
※ターンオーバーとは:肌細胞の生まれ変わるサイクルのこと(再生機能)
- バランスの良い食事
→野菜やお肉を食べる/お菓子を食べすぎない - 睡眠時間の確保
→PM22:00~AM2:00の間で7~8時間寝る - 適度な運動
→1日30分程度のウォーキング
上記のように普段の生活を見直すだけでも肌質は改善され、埋没毛の対策に繋がります。
不規則な生活をしていた方は、まずは食事や睡眠の改善から始めてみましょう。
埋没毛についてさらに知りたい!3つの疑問にお答えします
埋没毛は日ごろの手入れが大切ですが、その他にも埋没毛とニキビの関係といった、気になる疑問はいろいろありますよね。
そこで最後に、埋没毛の気になる疑問を解説していきます。
埋没毛と肌荒れ、かゆみに悩んでいる方はチェックしてみてください。
きちんと理解して、正しい対応ができるようにしておきましょう。
埋没毛を放置しておくとどうなる?
ただ単に埋没毛を放置しているだけでは、埋没毛は治りにくいです。
毎日の保湿はしっかり行い、スクラブやピーリングで適度に角質ケアをしてください。
肌を柔らかくして毛が生えてきやすい状態に整えておきましょう。
日ごろから対策をし、それでも埋没毛が気になる場合は病院で相談してみてください。
埋没毛が痛い・痒いのはなぜ?
埋没毛が痛かったりかゆかったりする場合は、毛穴に雑菌が侵入し炎症(毛嚢炎)を起こしている可能性があります。
通常、埋没毛は痛みや痒みの症状は現れません。
ただ針や毛抜きで無理に抜こうとすると、皮膚が傷ついて炎症が起こります。
もしも痛みや痒みが伴い、毛穴の周りが赤く炎症している場合はすぐに病院で診察しましょう。
埋没毛とニキビの関係とは?
埋没毛が皮膚の下で成長して毛穴の中を刺激し、炎症を起こすとニキビにつながります。
刺激されて傷ついた肌細胞に雑菌が入り込み、ニキビができてしまうのです。
その場合は、ニキビ用の薬を患部に塗ってケアしましょう。
炎症がひどくなってしまう可能性もあるので、気になっても触ったりしないように気を付けてくださいね。
自己処理方法を見直して埋没毛を予防しよう
埋没毛にならないためには、毎日の自己処理方法を見直すことが大切です。
間違った自己処理は、埋没毛だけでなく毛嚢炎などの肌トラブルの原因につながります。
しかし脱毛サロンや医療脱毛クリニックでの脱毛をすれば、自己処理で起こる肌トラブルを軽減できるので埋没毛に悩んでいる人はぜひ検討してみて下さい。
