いと

京懐石に則った伝統的手法とフレンチの技法が調和した一皿から、移り変わる四季を感じる。東本願寺のお堀の向かい、七条通裏にひっそりと佇む。木の温もりをイメージした静謐な空間で供されるのは、季節の献立で構成したコース。自らが生産者さんのところまで出向き作り手の想いを聞き食材の「いのち」をいかす調理技術！訪れる度に異なる感動体験を惜しげもなく披露する「京都いと」は、多くの人の心を捉え、翻弄し続けてゆく。

京懐石に則った伝統的な流れの中で突然現れる、変わり種。それこそ「京都いと」の名物料理の1つ”コンソメのお椀”だ。懐石料理には珍しいコンソメのお椀は、全国に2%しか生息しない稀少な和歌山県産の地鶏を使用して、48時間かけて煮出してつくられる。繊細な味が詰まったこの椀を、心地よい空間に身を任せて味わっていただく。

全国の信頼のある生産者さんの想いが見え、料理長自らが納得した生命力を強く感じる無農薬、自然栽培の野菜やお米、天然の食材だけを厳選。素材の味を生かし、その土地の良さが感じられる「生きるための食事」を堪能していただきたい。そして単に体に安心・安全なものだけを追い求めるのではなく、和の技術による丹念な下拵えと多彩な調理が施された『上品な旨味』で体が美味しいと喜ぶような料理を提供することを心がけています。

真新しくも凛とした存在感の入口から店内に足を踏み入れると、築100年の歴史と新しさが調和した空間が広がります。店内には、料理人の立ち居振る舞いすべてが見渡せるフルフラットのカウンター席と、趣向を凝らした趣の異なる個室を完備。落ち着いた雰囲気の中で、心尽くしの「日本料理×フレンチ」の懐石料理を、五感を使ってご堪能ください。