炭火割烹 いしい

料理に使用する出汁は、数々の和食の名店で修行を重ねた若き料理長の丁寧な仕事が光る。水は、うま味を抽出するのに最も適した、酒の仕込み水でも使用される能勢の軟水を使用。昆布は利尻、鰹は鹿児島の枕崎産のものにこだわっている。椀物を提供する直前のタイミングで、お一人様分ずつその場で削りその場で丁寧にひいた出来立ての出汁は、水・昆布・鰹が三位一体のハーモニーを奏で、日本人の舌にそっと寄り添う。

炭火焼きの炭には、ミシュラン獲得店「鳥匠いし井」の紀州の備長炭を使用。素材を最大限引き立て、ワンランク上の味と食感へ昇華する。本店仕込みの火入れは、遠赤外線によりうま味を決して逃さず、表面はパリッと芳ばしい食感に仕上げる。鼻腔をくすぐる炭の燻煙と、耳に心地よく響くパチパチと焼ける音は最高のBGMだ。また、作り置きは一切せず、出来たてを提供することもお客様をおもてなしするためのこだわりの一つ。

福島駅の喧騒を抜けると、まるで京都の懐石料理店のような佇まいの外観が。暖簾をくぐり非日常感溢れる石畳のアプローチを抜けると、カウンターと個室だけの上品な空間が広がる。カウンターは、職人の手仕事と炭火の温もりや音を五感で愉しむことができる特等席。上質な設えの個室は、接待やご会食はもちろん、お顔合わせやお祝い事などに最適。大阪にいながら、まるで京都の祇園で食事しているような気分を味わうことができる。